帰省緩和⑧







   『吸血鬼は出禁』


ビル改修工事のため、やむなく休業中の『レッドムーン』の入口に、
突如不審なメモが貼られたが…おそらく『関係者』以外は見なかっただろう。

常連客達は、ビルを覆う養生シートと地上入口の『休業のお知らせ』を見れば、
工事グッズが置かれた場所を抜け、わざわざ地階まで降りることはないはずだ。

ここに『わざわざ』来るのは、それだけの用事がある者…関係者オンリーだ。
そして、その関係者達にとっては、この張り紙は『わくわく』でしかなく、
出禁対象者ではない方々が『わらわら』と…おケイ姫の元に集まって来た。


「…で?クロはナニをヤらかした?」
「是非とも、僕達にも詳細をっ!!」

研磨先生と月島が、好奇心でキラキラ輝く瞳で赤葦に詰め寄ったが、
赤葦は「放っておいて下さい…」と、カウンターの下に隠れてしまった。
あのように書いておけば、ナニかしら察してそっとしておいてくれるだろう…
そう思っていたが、期待は完全に外れ、むしろ逆効果となってしまった。

策士らしからぬ安易なミスに、赤葦が深々とため息を吐いていると、
カウンター越しに「これを…」と、太い腕と共にスマホの画面が降りてきた。





「え…?何ですか、この…」

青根が見せてくれた写真は、どこかのお店の入口のようだった。
そこには、目と好奇心をギュンと引き寄せる、ステキな張り紙があった。
青根がスマホをスススと引き上げると、赤葦は釣られて浮き上がり、
ついでに研磨先生と月島も、水面付近でパックリと喰い付いてきた。


「へぇ~、面白いじゃん。」
「さすがは青根さん。赤葦さんのツボを突く『エサ』…お見事です!」

特にこの…『彦八まつり』というポスターが、たまりませんよね。
大阪の生國魂神社で行われる、上方落語のファン感謝祭…それはいいとして。

生國魂神社の主祭神は、生島(いくしま)大神と足島(たるしま)大神ですが、
どちらも記紀神話に登場しない神様…それだけでワクワクがとまりませんよね!
『生島巫(いくしまのかんなぎ)』という専門の巫女さんが奉斎していたし、
かつては天皇の即位儀式…『八十島(やそしま)祭』の主祭神だったそうです。

「この二神を体内に取り入れなければ、国を治める者とは認められなかった…
   『大八州』即ち、日本の国土そのものの神霊ではないかと言われています。」
「支配者達にとって『国土統治権』の拠り所となる程、恐れ多い存在…
   だから、飛鳥・奈良時代の朝廷『難波宮』の、すぐ傍にあるんでしょうね。」

「月島君。これは近々…語り明かす必要がありそうですね♪」
「えぇ。来年の新天皇即位儀式も…楽しみになってきましたね!」


まるでエサやり直後の鯉のような、姫様&下僕コンビの喰い付きっぷりに、
研磨先生と青根は驚くよりも苦笑い…放っておくとキリがなさそうだ。

「ソッチじゃない。喰うべきエサは…コッチの方でしょ。」
「めがねは禁煙…。」

青根は写真正面の張り紙をグググっと拡大し、エサを面前にぶら下げた。




「これはこれは…めがね着用の方は、おタバコご遠慮下さい、だそうですよ?」
「僕は吸いませんから、特に問題ありませんが…こういう規制、アリですか?」
「この店の店主が、どういう意図でこの張り紙をしたのか…凄い気になるね。」

ドレスコードのある超高級店…ならば、まだわかる。
だが、それにしてもめがねの有無で喫煙を禁じられる理由は、まるで不明だ。
『めがね着用者』と『禁煙』に、何ら因果関係を見いだせない…
下手したら、めがねさんへの人権侵害ともなりうる、イきすぎた規制である。


「店主さん…めがねの喫煙者に、よほど恨みがあるんでしょうか?
   嫌煙家なのに、めがねさんから『ふぅ~~~』って顔面にかけられたとか…」
「月島君!『めがねはきんえん』を並び替えると…『がんめんえきはね』です!
   顔面液ハネ…店主さんがお顔にかけられたのは、別のモノかもしれません。」

赤葦の説に、青根はお茶を思い切り吹き出し、研磨先生は瞳孔を大きく開いた。
さすがは歌舞伎町の女王と謳われるエロテンダー…と、心からの賛辞を贈ると、
その説からイメージできるのは、こんなストーリーかもね…と、瞳を閉じた。



*****



「赤葦さん…タバコ下さい!あ、ライターと灰皿もお願いします!!」
「どうしたんです、月島君…今日は随分な荒れ模様ですね。」

開店準備中の店内に飛び込んで来るや否や、月島は赤葦に煙一式を所望した。
だが、御客様に火を差し上げることには慣れている元黒服も、
自分が咥えたタバコに火を付ける方法は知らず…ゲホゲホと咽てしまった。


「無理してグレなくていいですから…はい、どうぞ。」
「きょ…今日は、ちょっと耳鼻咽喉科的な場所が、調子悪いだけですから!」

そう言いながら、渡されたお手拭きで潤んだ目尻を拭う月島。
そこは眼科的な場所ではありませんか…というツッコミを入れる代わりに、
赤葦は粘膜に優しそうな、人肌燗のホットミルクを月島に入れてやった。

「それで?今日はナニをヤらかして…御主人様に『めっ!』をされたんです?」
「僕は山口のワンコじゃありません!愛玩されている自覚は…ありますけど。」

煙って目に沁みるんですね…と、めがねを外してズビズビ顔と鼻を拭きながら、
「山口に、怒られ…山口と、喧嘩しました!」と、素直にイジけはじめた。


「今日の山口は、大層『ご機嫌♪』だったんですよ…最初は。」

どのくらい『ご機嫌♪』だったかと言えば、頼んでも謀ってもないのに、
自らノリノリで、僕の『極太葉巻』に、おクチで火を付けてくれようと…
不思議ですよね。たっぷりと水分に包まれているのに、火が付くなんて。

「火を付けると徐々に縮むのではなく、一気に膨張するのも…不思議ですね。」
「最後の最後だけ『白煙』が出るのも、またご一興…それはいいとして。」

とにかく、実に美味そうに『嗜好品』を喫する姿に、僕も当然『ご満悦♪』に。
ですが、僕は躾が行き届いている下積君なので、『適度』で止めて貰おうと…

「吸い過ぎは良くないよ?って、ギリギリの所でストップをかけたんです。」
「あー、それは、実に危険ですね。気を使ったつもりが…大惨事、でしょう?」


勢い余った僕は、全宇宙の物理法則…不可抗力として『白煙』を山口の顔面に。
おクチの中よりはマシだよね?と思いきや…滅茶苦茶怒られてしまったんです。
それこそ、煙をおクチ一杯に詰め込んだように(おクチにはダしてないのに)、
ぷっくりとほっぺを膨らませ…お風呂に閉じ籠って出てきてくれないんです。

僕は、僕のナニがいけなかったのか…サッパリわかりません。
それも正直に告げたのに、怒った理由も山口には一切教えて貰えず…
お風呂で籠城する山口が煮えてしまわないよう、僕の方が部屋を出て来ました。

「もしかして『コレが俺の一番好きなモノ…満喫したかったのに!』とかって、
   どこぞの偏食下戸テンダーの如く、コレを飲んで酔っ払い体験しようと…?」
「失礼ですね!俺は別に、酔っ払うために…好んで飲んでるわけじゃないです!
   アレは、そう…ふっ、不老長寿の、妙薬です!おクスリですからねっ!」


山口君が怒った理由…わかりますよ。
月島君が顔面に粗相したということは…おそらく髪にもかかったはずです。
俺や月島君の髪は、ごく短いですから、そんなに気にならないですけど、
黒尾さんや山口君は、割と長めの前髪…『白煙』がついたら、結構厄介ですよ。

「先日、黒尾さんのサイドが…妙なトコでハネて、ガッチリ固まってました。」
「うっわ…それはそれは、お気の毒様です。腹の底から笑っちゃいますけど。」

「山口君の場合はもっと深刻かもしれません。もし『白煙』が触覚についたら、
   魔界アンテナが受信できず、Wi-Fiどころか魔女本体も飛べなくなるかも…」
「っ!!?それは、由々しき事態です!飛べない魔女山口は、ただ可愛いだけ…
   他に『魔女っ子』らしいとこなんて、生足ぐらいしか思いつきませんんん!」

まっ…待てよ。
もし仕事熱心な山口が、身近に居る魔女の『お手本』っぽい某お姫様に師事し、
箒以外で『歌舞伎町生息の魔女』を目指そうとしたら…それこそ大惨事です!

「麗しき我が女王様!どうか…どうか僕の山口に、余計なコトを教えないで…
   いっっっっ痛ひゃぃーーーっ!!!」


言いたい放題の月島のほっぺを、赤葦は左右に思いっきり引っ張った。
そして、俺は『魔性』かもしれませんが魔女じゃないですから…と前置きし、
月島のほっぺを『む~にむ~に』と横方向に伸ばしつつ、淡々と言葉を並べた。

「敬愛してやまない上司様に、無礼なクチをきいていいと…いつ教えました?
   そんな余計なコトは、俺は一切教えていないはず…そうですよね?」

普段から毒ばかり吐くクチですけど、おタバコの影響か、更に毒性が倍化…
喧嘩の果てにグレてタバコを吸っちゃうなんて、一体どこの厨二病ですか。
親の顔が見てみたいとは、まさにこのことですよね~、ボンボンの蛍君?

「僕の、親は…赤葦さんの、パパ…」
「何か言いましたか?」


次にまた、こんなしょーもない痴話喧嘩ついでに、単なる惚気を言いに来たら、
ただ甘いだけで情緒も何もないキスを、俺が山口君に…実践で伝授しますよ?
勿論、月島君の目の前で…『ぶちゅ~~~♪』っとかまして差し上げますから。

あぁ、それとも…
寂しいおクチを塞ぐため、おタバコ代わりに『ぶちゅー』してあげましょうか?
こちらも当然、山口君の目の前で…山口君に火が付くまでヤりますからね。

「それがイヤなら…禁煙なさい。」
「はっ、はひぃぃぃぃぃっ!!!」



*****



「月島君…サイテーですね。山口君の愛らしい顔面に、液ハネだなんて。」
「僕もそう思います…って、今のはただの、研磨先生の『妄想』ですっ!」

「ですが、『妄想』とは思えない程…リアルなミニシアターでしたよねっ!?」
「えぇ。特にエロテンダーの『甘いだけのぶちゅー』あたりが…でしょっ!?」

「俺はそんな不埒なキス魔じゃありませんよ!こう見えて身持ちは堅いです!
   言っときますけど、黒尾さんが俺の…ファーストキスですからねっ!」
「わかってますよ、そんなことぐらい!ヤれもしないくせにエロいフリだけ…
   そういう耳年増なトコが、リアル極まりないって言ってるんですっ!」

赤葦と月島の二人は、頬を膨らせて取っ組み合い…ぎゃんぎゃんと大騒ぎ。
まるっきり子どもの『兄弟喧嘩』に、火種をぶち込んだ研磨先生も唖然…
仕方なく青根が「…イイ子に。」と、二人の間に割り入って止めた。


「二人共…子どもなんだから。」

どんなに粋がっても、カッコつけても…俺らから見たら厨二だからね。
騒いだって、ただ可愛いだけ…俺らのオモチャにされるのがオチだし。

例えば、そう…
店先に『吸血鬼は出禁』なんてエサを撒かれたら、ガッツリと喰い付くよ?
「一体、クロはナニをダすのを禁じられたのか?」って…妄想しまくるから。
それぐらい、長生きな俺達はヒマ…オモチャとネタに飢えまくってんだよ。

「ホントかウソかわからない、恥かしいミニシアターを晒されたくなければ…
   その張り紙の意味を、素直に俺達に教えた方がいいと思わない?」


研磨先生の見事な誘導に、赤葦は苦笑いしながら両手を頭上に掲げた。
そして「さすがは師匠…参りました。」と、完全降伏…ようやくクチを割った。



*******************




「…というカンジで、引越作業の『ついで』風に、
   『それなら…結婚しようか。』と、求婚風の言葉を頂戴致しました。」


赤葦は温度のない声で、先日の『黒猫魔女』での出来事…
引越準備→エロ本発見→青根さんにヤキモチ→求婚?の流れを説明した。

最初の内は、バカップルだな~とニヤニヤ含み笑いで聞いていた面々も、
『取られたくないから捕まえとく』という、まさに厨二的求婚に頭を抱え…
研磨先生と青根は、静々とカウンターに三つ指と額をついて項垂れた。

「あのバカ…ホントーにすんません。」
「申し訳…ない。」

「あ、いえ、お二人は全く悪くないですから…お顔を上げて下さい。」


言われた直後は、あまりにあんまりな求婚に、怒りを通り越して呆れ返り…
そのまま無言で部屋から出て、自宅へと戻って来た。
アレにどう反応していいか、さすがの赤葦にも全くわからなかったのだ。

「帰宅してから、独りでその出来事を軽く三桁は反芻したんですが…
   考えれば考える程、アレが本当に求婚だったのか…わからなくなりました。」

確かに、『俺を捕まえておけ』と言ったのは俺自身…『言葉のあや』でしたが。
黒尾さんはソレに、同じく何の気なしに応じてくれただけかもしれないんです。
『それなら…』という文言は、いわば売り言葉に買い言葉みたいなもので、
黒尾さんの本意ではない可能性も…こちらも『言葉のあや』かもしれません。

「結婚『しようか』は、結婚『しよう』『して下さい』とは、全く違います。
   語尾に『?』がついた確認…俺に対して結婚を『求め』てはいないんです。」


現行法では、結婚は(両性の)合意によって成立する…
『結婚して下さい』『はい』という、申込&承諾が、必要条件となっています。
つまり、『求め』に『応じ』ないと、結婚したとは到底言えないことになり、
はっきりお返事できない『ソレを匂わす風』の曖昧な言葉では、不十分です。

「あー、よく聞くよね。彼は照れ隠しもあって、遠回しに言ったつもり…」
「でも、はっきりソレと言われたわけじゃない相手には、伝わってなかった…」
「気付いたら…そういう流れに。」

彼の性格も十分わかっているし、流れ的にはきっとソレなんだろうし、
自分の方も、拒否するつもりはない…だとしても、だ。

「求婚シーンに夢を見ているわけではなく、ただ単純に…困惑ですよ。」
「本当に求婚だったのか?自分の勘違いじゃないのか…判断に悩みますね。」


こうした『ひっかかり』は、後に大きな亀裂となる場合も多々ある。
彼としては、求婚のつもりで「一緒に住もう」と言ったのだが、
相手方はただの同棲(同居)だと思っていた…なんてことは、ザラにある。

「俺も男だから、恥かしいとか照れ臭いってのは、よくわかるけど…
   コレをちゃんとキめないと、相手の決心を鈍らせ、悶々とさせてしまう。」
「羞恥が齎す…青。」
「っ!!!」

巷には、様々な『サプライズ』演出方法や、気の利いた言葉集が出回っている。
だが『申込&承諾』が成立要件である以上、はっきりした『求め』が不可欠…

「っていうかさ、『曖昧な言葉』に確定的な返事も無理、決断はもっと無理。
   そもそも、そんな奴と一生を共にしていいのか…考えものだよね。」
「そんな相手…やめておけ。」
「---っ!!!」


身内贔屓よりも、本当に自分のことを心配してくれた『人生の先達』の言葉に、
赤葦はホッと安堵の息…そして、迷いのない力強い口調で断言した。

「俺の心は決まっています。『求め』には真正面から『応じ』るつもりです。」

ですが、現段階ではアレが『求め』だったか不明確な以上、お応えはできない。
情けないことに、あの場では俺からはどう動くべきかも、わかりませんでした。
だから、黒尾さんにはお逢いしたくなくて…あの張り紙をした次第です。

「お騒がせして…面白い妄想ネタをご提供できず、大変申し訳ありません。」

でも、張り紙をして…良かったです。
こうして皆さんが、図らずも『エサ』に喰い付き、話を聞いて下さったお蔭で、
俺の迷いは消え…俺自身がどう動くべきかも、心が定まりました。

「俺が…俺達の道を作ります。」


「赤葦…お前、カッコイイよ。」
「お前なら…安心だ。」


威風堂々とした赤葦に、研磨先生と青根は心から感服した。
人の強さ…資質は、生きた年数にはあまり関係ないのかもしれない。
二人は尊敬のまなざしで赤葦の手を強く握り、再度深々と頭を下げた。



「それにしても、クロがここまでヘタレだったとは…情けないよね。
   月島でさえ、山口にきちんと求婚したっていうのに…ん、どしたの月島?」

場の雰囲気を転換しようと、研磨先生が力みを抜いた声で軽口を叩いた。
今度は月島と山口をネタにして、笑ってやろう…そう思っていたのに、
ターゲットの月島は、動揺で顔を真っ青にし…カタカタと震えていた。

明らかに様子のおかしい月島に、再び緊張が店内に流れ…
赤葦は視線で研磨先生達を制すると、努めて冷静に月島に問い掛けた。

「月島君は…山口君にどう求婚したんですか?」

元祖ツンデレの月島君のこと…そこまで確定的な言葉じゃないかもしれません。
ですが、『エロ本を見がてらヤキモチ妬いてお取り置き』よりはマシでしょう?
一字一句再現しろとは言いませんから…どんな風のコトを山口君に?


「え、確か…僕の、箒に…跨って…?」
「はぁっ!!?何ですってっ!?」
「まさかの…下ネタっ!?」

呂律が回らないおクチで、うろ覚えの言葉を断片的に零した月島。
だがその『断片の零し方』が、サイテーの一言…三人は我が耳を疑った。

「あ、いや、そんな下ネタじゃなくて、僕はただ…うわぁっ!!!???」
「…行くぞ。」


穏やかな山が、突如…火を吹いた。
月島を軽々と肩に抱え上げると、赤葦に対して律儀にペコリと頭を下げた。

「ちょっ、いきなり何…下ろしてっ!赤葦さんも、助けて…っ!」
「青根さん…宜しくお願いします。」

今度は赤葦の方が、青根に三つ指をついて首を垂れ、全てを青根にお任せした。


驚き暴れる月島のお尻を、青根はなだめるようにペンペンしながら、
『レッドムーン』から月島をどこかへ連れ去ってしまった。




- ⑨へGO! -




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※赤葦&月島の取っ組み合い →『再配希望⑤
※月島の求婚 →『引越見積⑩後編


※『めがねは禁煙』の真相↓




『めがね』さんという店名だそうです。
写真&ネタ(エサ)を提供して下さった奎雪さん、本当にありがとうございました。


おねがいキスして10題(2)
『04.甘いだけのキスをして』


2018/08/26

 

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