αβΩ!研磨先生③







「性別…ごく簡単に言えば、男性と女性の別ですよね。」
「生物学的に言うなら、オスとメスの別かな。」

二つの個体又は生殖細胞が結合し、DNAを交換することによって、
両親とは違う遺伝子をもつ個体を生産することを、有性生殖という。
(遺伝子のやりとりをしないものは、無性生殖という。)

有性生殖の際に、DNAをやりとりをする細胞が『配偶子』で、
相対的に小さな配偶子を生産するものをオス、大きいものをメス、
大小双方の配偶子を、同一個体が生産するものが、雌雄同体である。

「ヒトで言えば、小さな配偶子…精子を作る個体が男性ですね。」
「大きな配偶子…人体最大の細胞・卵子を作るのが、女性だな。」
卵が先か、女性が先か?…生物学の定義では『卵』が先なのだ。

精子と卵子が受精し、DNAを含む23対の染色体を交換するのだが、
そのうち1対が性染色体…この組み合わせにより、性別が確定する。

「『XX』の組み合わせだと女性に、『XY』だと男性だね。」
「Y染色体上にあるSRY遺伝子が、精巣の形成を促すんだ。」

Y染色体を持っていれば精巣ができ、精子を生産する個体となるため、
XY=精子生産=男性が生まれることになる。

「ここまでが、一般的なヒトの性別についての話。」
「お手元の資料、1頁目下部をご覧ください。」


赤葦が示した場所には、『α・β・Ωの特徴について(1)』とあった。

・『α』…少数エリート。男女を問わず、Ω性を妊娠『させる』ことが可能。
・『β』…大多数の一般人。β性同士の婚姻が多く、子も高確率でβ性。
・『Ω』…αよりも更に希少な存在。女性も男性も妊娠『する』ことが可能。

「ごく一部のエリートα、圧倒的多数の一般人β、絶滅危惧種のΩか…」
「この3種類の性を決定する因子を、仮に『αβΩ遺伝子』とすると…」

性別の基本となる『XY』染色体との関係は、備考欄を見てもらうとして、
ここでは『αβΩ』性染色体に限定し、組み合わせの型を考えてみよう。

「人口比を鑑みると、『β>α>Ω』の順に優性遺伝するんだな。」
「血液型と同じように考えると、わかりやすいかもしれませんね。」
血液型は、A・B・Oの組み合わせにより、表出する型が決まる。
A=B>Oの順に優性遺伝するため、A型は『AA』と『AO』、
B型は『BB』『BO』、O型は『OO』のみの組み合わせとなる。
AとBは同順位のため、『AB』を持つ場合はAB型である。

この考え方を、『β>α>Ω』に当てはめると、以下のようになる。

・『α』…『αα』『αΩ』の2タイプ。
・『β』…『ββ』『βα』『βΩ』(『β』があれば必然的に『β』性)
・『Ω』…『ΩΩ』のみ。

この条件下で、少数派の『α』『Ω』の子が生まれる両親の組み合わせは、
メンデルの法則に従えば、次のようなものになるだろう。


<『α』の子が生まれる両親の組み合わせ>
(カッコ内は、表出する型を示す)
・αα(α)×αα(α)→αα(α)
・αα(α)×αΩ(α)→αα(α)、αΩ(α)
・αΩ(α)×αΩ(α)→αα(α)、αΩ(α)、ΩΩ(Ω)
・αα(α)×ΩΩ(Ω)→αΩ(α)
・αΩ(α)×ΩΩ(Ω)→αΩ(α)、ΩΩ(Ω)
・βα(β)×βα(β)→ββ(β)、βα(β)、αα(α)
・βα(β)×βΩ(β)→ββ(β)、βα(β)、αΩ(α)

「α同士の子は、かなりの確率でα…サラブレッド確定だね!」
「親がβなら、オメガバースの設定どおり、子も高確率でβになるけど…」
「βαやβΩの型を持つ親だった場合には、αが生まれることもあるな。」
「まさに『鳶が鷹を産む』コースということになりますね。」


<『Ω』の子が生まれる両親の組み合わせ>
・ΩΩ(Ω)×ΩΩ(Ω)→ΩΩ(Ω)
・αΩ(α)×ΩΩ(Ω)→αΩ(α)、ΩΩ(Ω)
・βΩ(β)×ΩΩ(Ω)→βΩ(β)、ΩΩ(Ω)
・αΩ(α)×αΩ(α)→αα(α)、αΩ(α)、ΩΩ(Ω)
・αΩ(α)×βΩ(β)→βα(β)、βΩ(β)、ΩΩ(Ω)
・βΩ(β)×βΩ(β)→ββ(β)、βΩ(β)、ΩΩ(Ω)

「Ω男性も、男性として基本的な生殖能力があれば、
   理論上は『Ω男性同士』『Ω男性×女性』という組み合わせも可能だね。」
「そして、両親のうち片方がΩなら、Ωの子が生まれる可能性も割と高い。」
「両親がαやβの場合も、低確率とはいえΩの子が生まれることもあります。」
「じーさんばーさん世代にΩがいれば、隔世遺伝するってことになるんだな。」

以上はあくまでも、『αβΩ』性出現のパターンを、
単に『組み合わせの種類』として列挙しただけである。
実際には、次に示す『オメガバースの特殊設定』によって、
組み合わせのパターンは更に限定されることになる。


『α・β・Ωの特徴について(2)』

・αとΩの間には、『つがい』という本能的特性がある。
・この本能は、恋人・夫婦関係よりも優先する。
・Ωは3カ月に一度、1週間程度の発情期が存在し、特殊フェロモンを発散。
・『つがい』のいないαは、無条件にΩのフェロモンに惹き寄せられる。
・『つがい』になったΩは、特殊フェロモンの発生が止まる。
・一度『つがい』になると、一方が死ぬまでその関係は解消されない。
・『Ω』は『Y』に優先する。

「この強烈な『つがい』システムの影響を考えると、
  『Ω同士』の組み合わせは、天文学的確率になりますね。」
「βも…特にβαは、Ωのフェロモンに惹かれるとしても、
   αの持つ本能には勝てない…『αΩ』の組み合わせが最強なんだな。」
「しかも、αΩの『つがい』は一生固定だから、βとΩの子は少ない傾向に…
   βΩ同士の親から、Ωの子が生まれる可能性は、低くなります。」
「結果的に、『α×Ω』と『β×β』という組み合わせに二極化され、
   βはβ内で再生、αΩはαΩ内での遺伝が固定化されてきますね。」

実際には、それでは生物としての遺伝子多様性に齟齬を来してしまうため、
社会的な繋がりである『婚姻関係』とは別次元の話として、
『αΩ関係』が存在すると考えた方がいいかもしれない。
おそらく、『婚姻関係』で生まれる子には、様々なタイプがあり、
βΩ同士の親から、Ωの子が生まれることも、特に珍しくはないだろう。


これらの考察結果から、オメガバース設定の世界の恋愛模様を考えると、
数種類の『定型』と言われるものが、朧げに見えてくる。

①β×β→『最大多数の幸福論』コース
②α×β→『玉の輿バンザイ!』コース
③β×Ω→『君は僕が守るから』コース
④α×α→『超特権階級雲上人』コース
⑤α×Ω→『これが俺達の宿命』コース

「⑤以外のコースでも、かなりドキドキの話になりそうだね~」
「あえてβを絡ませるというのも、実に面白そうなネタだよ。」

月島と山口の言葉を受けて、研磨先生は満足気に微笑んだ。
「よし、ここからが本番だよ。想像力をフル稼働して…考えてみよう。」

研磨先生は大きく息を吸い、静かに目を閉じた。
これは、研磨先生の…待望の『アレ』が始まるサインだ。

4人はゴクリと喉を鳴らし、『ミニシアター』の開演を待った。


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《月島家の場合》

月島家は、所謂『名士』と呼ばれる家系である。
法曹関係者を多く輩出…祖父は判事、父は弁護士、兄は士業の複数資格者だ。

この血筋を絶やさぬため、家督を継ぐ者は『αα』でなければならない。
当然ながら、配偶者も最低限1つは『α』を持つ者が、必須条件である。

僕の母は『βα』…父がβを娶ることに対し、一族で一悶着あったそうだが、
25年前から婚約していたことや、『αα』を持つ長男を懐妊していたこともあり、
有無を言わせず押し切ったそうだ。

『αα』の兄は、とにかく「凄い兄ちゃん!」だった。
僕はずっとそんな兄に憧れ、兄の後ろを追い掛けてきた。
だが、弟の僕は…『βα』だ。
何をどんなに頑張ったとしても、『αα』の兄に、僕が敵うはずがない。
それに、世の中にはもっと優秀で、もっとたくさんの『αα』が存在する…
上には上が、星の数ほどいるのだ。

たとえ『αα』に匹敵するぐらいの能力や技術を得たとしても、
元々の素地が違う…スタート地点も速度も、伸び代も違うのだ。
『α』と『β』の間には、「これ以上は近づけない」という、厳密なラインがある。
もっと上を目指したって、苦しいだけじゃないか。

だから僕は、無理せず傷付かない範囲…『普通の幸せ』を求めるようになった。
『βα』という『身の丈』に合った人生を歩むだけ…それで満足だ。


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《山口家の場合》

俺の母さんは、大学の先生だ。
学生時代から研究一筋で、学界でも一目を置かれる存在だったらしい。
『αΩ』の母さんは、その才能とα因子の所有者であることから、
色んな意味で『引く手あまた』だったそうだ。

でも母さんは、学問に身を捧げ、学問にしか興味がなかった。
αΩの宿命でさえ、母さんの探究心を抑えることは不可能…と、思われていた。

そんな母さんが、ある日突然、婚約を発表。2ヶ月後に電撃結婚してしまった。
相手は一回りも歳下の、出入りの業者(しかもバイト君)だった。
電撃・格差・年の差婚…この三冠達成については、大して驚かれなかった。
相手が『Ω』であれば、そんなものは『当たり前』のことだからだ。

皆が驚嘆したのは、相手がただの『β』…ごく平凡な『ββ』だったから。
優秀な『α』の教授が、何故『β』の小僧なんかと三冠達成したのか…?
未だに解答が出ない、大学最大の謎…伝説だそうだ。

そんな両親から生まれた俺は、α因子を持たない…平々凡々な『βΩ』だ。
非凡な才能と言えるものは、父さんから引き継いだ『大蛇』…ウワバミだけ。

平凡な俺には、波風の立たない穏やかな人生こそ…相応しい、かな。
αだのΩだの、そういう特殊な世界とは、無縁に過ごせそうで…なによりだ。


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研磨先生の『ミニシアター』に、4人は目から鱗が落ちる思いだった。
現実の月島家・山口家の姿に、親の『αβΩ遺伝子』という視点を加えても、
現実とほとんど変わらない…むしろ、『しっくりくる理由づけ』になったのだ。

「両親の『αβΩ』の型を入れると、物語の信憑性が増す…っ!?」
「特殊設定のはずなのに、普通に面白そうな物語になっちまった!」

「あ、それじゃあ、この両親から生まれた僕達の物語は…」
「多分、こんな風になるんじゃないかな…」

今度は山口が研磨先生を見習い、大きく息を吸って目を閉じ、
そんな月島家の蛍君と、山口家の忠ちゃんの場合を想像してみた。


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《月島蛍と山口忠の場合》

俺とツッキーは、幼馴染だ。物心つく前から…という程ではない。
苛められていた俺を、通りすがりのツッキーが助けてくれた…浦島太郎的な縁だ。

ツッキーはその頃から、背も高いし頭も良くて、カッコよかった。
まだ幼なかった俺達は、αとβに天と地ほどの差があるなんて知らなかったから、
俺にとってはツッキーは「凄い!」の一言…憧れの存在だった。

学校の保健の授業で『αβΩ』を習い、その違いを実感できるようになってから、
ツッキーが『月島家の子』であり、周りがそれを特別視していることも理解した。
表出しているのは『β』性だとしても、どちらかと言えば濃い『α』の血脈だ。
同じ『β』性の俺とは…『βΩ』の俺とは、全然違って当然なのだ。

それでも俺達は、『二人で一緒』が居心地が良く、互いに唯一無二の存在だった。
もしかすると、ツッキーの中の『α』と、俺の中の『Ω』が、
無意識の内に、惹き合ったのかもしれない…だとしたら、凄く嬉しい。

そんな俺達は、成長するとともに、『ずっと一緒』を思い描くようになり、
最低限の『現状維持』を望む…『βらしい人生』が、座右の銘となった。

αのような、エリートコースじゃなくていい。
αΩのような、ドラマチックな恋愛なんて、なくていい。
多くは望まない…
つつがなく穏やかな人生を、ツッキーと二人で…それだけで俺は、幸せだ。


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「β同士の普通の恋。表には出てこない、隠れた『αとΩ』に惹かれ合い…」
「慎ましいながらも、ほんのりと『運命』を感じさせる…実に魅力的です。」

っつーか、今のお前ら『そのまんま』じゃねぇか。
月島君と山口君の『性格の違い』を、βの枠内で表現…恐れ入りました。

黒尾と赤葦が感嘆のため息を漏らすと、当事者の月島と山口も深く頷いた。

「特殊なオメガバース設定に、こういう使い方があったなんて…驚きました。」
「『Ωなら男性でも子を産む』だけが、オメガバースじゃなかったんだ…」

これなら僕達も、オメガバース『全体』に対して、
一括して『No!』とは言えなくなりました。
むしろ、これの可能性に、惹かれちゃいそうな気分ですよ。


『ミニシアター』を披露した研磨先生自身も、驚いた様子を隠さず、
「俺もビックリしてるとこだよ。」と言った。

「オメガバースだからと言って、『Ωが産む』に主眼を置く必要は…ない。」
大多数のβが絡む恋愛だって、遺伝子型によって様々な物語ができ上がる。
例えばそう…こんな夫婦の話だって、面白そうじゃない?


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《赤葦家の場合》

僕と奥様は、自他ともに認める万年新婚夫婦。
僕にとって奥様は、何者にも代えがたい存在…
「全てを投げ打ってもいい!」と思えるほどの、大切な人だ。

だから僕は、若かりし頃…本当に『全てを投げ打って』しまった。
αΩカップル顔負けの大恋愛の末…いや、正確に言えば、
αΩの『つがい』に負けないために、全てを投げ打ったのだ。

僕はごくごく普通のβ…絶対にαには勝てない『βΩ』だ。
そして可愛くて素敵な奥様は、なんと超レアなΩだ。
α因子を持たない僕でさえクラクラする程の、妖艶なフェロモン…
奥様を誰にも渡したくなかった僕は、『愛の逃避行』を敢行するしかなかった。

そんなこんなで、僕と奥様は無事に結ばれ、可愛い息子が生まれた。
もうホントに、天使のように愛らしくて…(親馬鹿のため中略)
そんな息子は、成長するにつれて、ますます可愛さに磨きがかかってきた。
年々、若かりし頃の奥様に似てくるような…

…ん?ちょっと待って。
僕が『βΩ』で、奥様が『ΩΩ』ってことは、
もしかしてウチの京治は、50%の確率で…


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「孤爪師匠…なぜウチの両親が、『駆落ち婚』だとご存知で…?」
「あ、合ってたの?ただの妄想だったんだけど。」

そうか…あのゾクリとする『淫猥オーラ』が、
Ωが放つ特殊フェロモンか…実にリアルで、分かり易い『例』だった。
赤葦には見えないように、黒尾達は視線を交わし、納得し合った。


研磨先生は、芋けんぴを口に咥えながら虚空を見つめ…
そしてニヤリと笑い、「こういうのはどう?」と皆を注目させた。

「この『たとえ話』を、『誰かさん達の初戀物語』に当てはめてみると…」


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《黒尾鉄朗と赤葦京治の場合》

梟谷グループ夏期合同合宿。
無事『上級生』になった木兎と黒尾は、お互いの『舎弟』を紹介し合った。
だがその時、誰もが想像だにしていなかった事態が起こった。

「梟谷学園排球部一年、赤葦です。宜しくお願いします。」
深々と頭を下げ、黒尾に挨拶した赤葦。
その挨拶には、返事がなく…張り詰めた沈黙だけが返ってきた。

それを訝しく思った赤葦が、ゆっくり頭を上げ…そこで言葉を失った。
黒尾の目を見た瞬間、雷に打たれたような衝撃が、全身を貫いた。
言うべき言葉も、考えるべきことも、何も浮かばない…
ただただ、時が止まったかのように、互いの顔を呆然と見つめたまま、
その場に固まってしまったのだ。

  (まっまさか、俺は…『α』だった、のかっ!?)
  (この人が、運命の相手…俺の『つがい』っ!?)

自分がどの『型』なのかは、はっきりわかっていなかった。
思春期は到来していたけれども、バレーに明け暮れる日々だったせいか、
『抗い難い強烈な本能』を自覚する機会が、今までなかったのだ。
だからてっきり、地味な自分は一般人…『β』だと、勝手に思い込んでいた。

それがまさか、こんな所で突然…発現してしまうなんて。
理屈や理性なんて、全く役に立たない。これは…本能なのだから。
こんなに劇的な『一目惚れ』は、もはや不可抗力としか言い様がない。


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「ここで二人が一歩『前』に踏み出したら、第二話は『真・駆落物語』ですね~」
「理性で必死に抵抗し、足を『後』に引いたら…現実そのまんまルートですよ。」

今だって十分アレなのに、更に濃厚なクロ赤物語…たまんないね~♪
『Ωが産む』は別にして、『αΩのクロ赤物語』は…見てみたいよ♪

他人事となると、途端に喰い付きがよくなった月島と山口の二人。
黙って聞いていた黒尾達は、愕然…ゴクリと喉を鳴らした。

これは『突飛極まりない特殊設定』の話だったはずなのに、
現実とほとんど差がない…ほんの少しだけ違う、ごく『近い』世界じゃないか。

性染色体の形質や生殖方法、性別のパターンが僅かに違うだけの世界なんて、
下手したら『ちょっとした突然変異』で、起こり得る未来である。


「もしかしたら、もしかするかも…?
   次は『オメガバース現実化の可能性』について考えようか。」



- ④へGO! -



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※月島家と山口家の両親について →『掌中之珠
※赤葦家の両親について →『王子覚醒
※誰かさん達の初恋話について →『撚線伝線(後編)



<研磨先生の備考欄>

生殖に関する能力差…『α・β・Ω』を決定する因子(遺伝子)が、
性染色体上に存在するとすれば、それは『X』上になければならない。
(もし『Y』の上だったら、Yを持たない女性には、
『αβΩ』の別が存在しなくなってしまう。)
だが、『Y』にもなければ、有性生殖システムが成立しなくなってしまう。

つまり、もし遺伝によって6種類の性別が決まるとするならば、
『男女』を別ける既存の『XY』性染色体とは別に、
『αβΩ』を別ける『24対目』の性染色体が必要となってくるため、
生殖システムという面から見ると、我々とは全く別種の生物である。

2017/04/27    (2017/04/22分 MEMO小咄より移設)

 

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