奏愛草子⑪







「今夜は~♪おひとりさま~♪豪遊だ~っ♪」


夕飯のお買い物をしようと、スーパーに到着してカゴを持った瞬間、ツッキーからピロリン。
『今日は遅くなるから晩御飯要らないよ。』って、買物前の連絡、すっごい助かるよ~!
本日は奇数日…俺が献立考える係だったから、めっちゃラッキー。俺の好きなモノにするぞ!

「さて、どうしよっかな…何か、逆に悩んじゃうんだよね~」

ツッキーと二人で食べる時は、できるだけフェアになるように、『好きポイント』を調整。
お互いの満足度に大きな差がつかないように、好物と苦手なもののバランスを取っている。
これは、同居をし始めるよりもずっと前から、自然にできていた…幼馴染特有の習性だ。
だから、急に『忠の好き率100%』にしていいと言われても、逆に困ってしまうのだ。

   (俺、どんだけ『ツッキー込み』の生活!?)


脳内で『ツッキー込み』略してツッコミをガッツリ入れながら、カゴにも豪快にポンポン。
二人で買い物してる時は、俺がガサツにツッコんだ品々を、横からツッキーが黙々と整頓。
要冷蔵とそれ以外を区画分けするのが、エライなぁ~というか、妙な所で几帳面なんだよね。

それなのに、食事となったら話が変わる。
たまにある『おひとりさまデー』の時、ツッキーの方は菓子パンでも食べればマシな方。
1人分を作るなんて無駄でしょ…と、読書に耽ったまま何も食べずに寝落ちコースも多い。

「あんなローカロリーで、よくあの美貌を保てるよね。世の中、ホント不公平だよね〜っ!」

対する俺は、1人の方が豪華になるタイプ…『1人具合』の加減が上手くできないっぽい。
散々悩んだ挙句、大抵いつも『おひとりさまの贅沢』を象徴するモノに落ち着いてしまう。
ツッキーとは真逆に、しっかり料理&ハイカロリー摂取型…腹が減っては戦はできぬっ!!


「我は孤軍の将…敵は鍋中に在りっ!!!」

えび、いわし、のどぐろ、とり。
今宵は○○○○がひしめく…『ツッキー見ながら劣情抱け』略して『つみれだけ』鍋に決定。

「忠将軍が、全部…喰い尽してやろうぜよ!」

白、黒、三毛、ハチワレ。
いろんな具が入っているようで、実は具としては単種扱い…まるで『猫鍋』みたいな贅沢さ!
ふわっふわの毛に見立てた大量の大根おろしの中に、まぁるいモコモコを詰め込んじゃおう♪

「全部つみれだけの鍋?味は違えど、要は単品鍋…それって『鍋料理』と言えないでしょ?
   …はいはいわかってますよ~!だから、ツッキーが居ない時にひとりでやるんじゃん。」

もしツッキーと一緒にお買い物してたら、絶対こんなツッコミ…会話になってたはず。
ひとりでお買い物してても、結局脳内で『ツッキー込み』をしてしまう自分を再確認し、
つみれ等を隠すように、デザートの○○○○…アイスの実を、カゴの一番上に乗せた。


「イチゴ味だけは…とっといてあげるから。」



*****



   (…ん?声…、ツッキー?)


お腹がはち切れそうなほど『つみれだけ』鍋を完食後、どうにか片付けやお風呂を済ませ、
ぽこぽこに膨れたお腹を擦っているうちに、気持ちよく爆睡していたみたいだ。

玄関の閉まる微かな音で目が覚め、手元のスマホを見ると、もうすぐ明日という時間。
起きたついでに、どうやら帰って来たらしいツッキーに、おかえりの御挨拶を…と思ったら、
隣のツッキーの部屋から、話し声?が聞こえてきた。

   (さては…相当飲んで帰ったね?)

自他共に認める八岐大蛇な俺が言うのもアレだけど、ツッキーはあんまりお酒に強くない。
シラフの時は、理性的に毒を吐き続けるのに、飲むとアルコールがその毒を中和するのか、
普段はイケメン仮面に隠し、絶対に表に出さない感情的なアレコレを、ベラベラ喋り出す。

しかも、酔っても自分の醜態を全部覚えているもんだから、二日酔いならぬ二日後悔が悲惨。
失敗を重ねた結果、「僕は飲み会にまるで有意さを見出せないよ。」とか屁理屈を捏ね捲り、
余程のことがない限り、飲み会は拒否…俺が無理矢理連れて行かなきゃダメなぐらいだ。

それが突然、外食&遅くなります…てっきり俺は、ゼミだかで修羅場ってるんだと思ったら、
まさかの飲み会、しかも俺の同伴ナシ。日付変更直前まで、ベロベロになってくるなんて…

   (うっわぁ~、珍しい…っ)


ドン!と、何かがぶつかる?落ちる?音。
それから、酔っ払ったツッキーのグダグダ独演会が、壁越しに伝わってくる。
ちょっとちょっと!感情だけじゃなくて、アレやソレ、腹の中のモノをぶちまけてないよね?

珍しもの見たさ…じゃなくて、グデグデ具合が少し心配だから、チラっと様子を見に行こう。
そう思って、自室のドアを開けた瞬間、隣室のドアの隙間から『話し声』が響いてきた。

「なぁ。そろそろ…素直になったらどうだ?」
「それが一番、難しいって…わかるでしょっ」


   (っ!!?だ、誰か…居るっ!!?)

聞こえていた『話し声』は、ツッキーの独演会じゃなくて、本当に別の誰かとの会話だった。
俺はそのことに呼吸が止まるほど驚きはしたものの、やけに冷静…思考が先に止まっていた。


瀕死の息を飲み込んだまま、そっと隣室の中を覗いてみると、
ベッドの上で重なり合い、蠢く二つの影…

「痛っ…ちょっ、待っ…くろお、さん…っ!」
「ツッキー、お前…抱かれるの、下手だな。」

「あの人と、比べないで…下さいっ」
「比べられるわけ…ねぇだろ。」



   (あぁ、やっぱり…こうなっちゃった、か。)


俺の中から、何もかもが抜け…温度を失った。
制御するほどの激情もなく、ただの冷たい抜け殻になってしまった自覚がはっきりあるのに、
何故だかカラダは…脚だけは自分のものとは思えない動きを続け、死んだ足音で玄関の方へ。

   (俺…何して、るんだ?)

脱ぎ散らかされた二足の靴を揃えてから、サンダルを履いて外に出る。
このまま夜風に吹かれながら、街をフラフラ徘徊するのもいいかもなぁ〜と思ったけれど、
俺の脚はエレベーターとは逆方向…廊下の一番奥に向かって確かな足取りでまっすぐ進み、
血の通わなくなった固く凍えた拳で、隣室の玄関を静かにノックしていた。




*******************




黒尾さんが帰ってくるまでに、この煮え上がった頭を何とか冷やしておかなければ。
ベッドの中で独り桃色悶々…の途中で、ついウトウトしてしまったらしい俺は、
妙に浮ついた身体と脚を何とか地に付けて、ぬるめのシャワーを浴びてアレコレを流した。

睡眠と入浴で落ち着いてくると、ちょっと小腹が空いてきた。
恋は高エネルギー消費型の精神活動だと実感。これも、新たな発見…新鮮な経験だ。

確か、冷凍ご飯が残っていたはず…よし、サラっと鯛だし茶漬けを頂くことにしよう。
まずは電気ケトルに水を入れ、スイッチオン。次にご飯をチン…しようとしたら、
玄関からコンコンと、微かな音が聞こえた…ような気がした。

   (鍵…忘れてませんよね?)

月島君捕獲作戦決行前、先に家を出て居酒屋へ向かったのは俺の方。
帰宅時、いつも通り鍵を開けて入ったから…後から出た黒尾さんは閉めてくれたはずだ。
だから、鍵ナシ外出猫の「おウチ入れて〜」なサインではない。

とは言え、こんな時間に…こんな時間でなくても、ウチを訪ねて来る人なんて居ないはず。
気のせいに違いないと、大あくびしながらドアスコープを覗き込み、俺は驚愕の声を上げた。
ドアガードを外し、鍵を回し、最低限だけ開けたドアから、来客者を中に引き摺り込んだ。


「どうしたんです…山口君っ!!?」
「あ、夜分恐れ入ります。赤葦さん、こんばんわ。」

「こんばんわ、いらっしゃいませ…ではなく、こっち来て、座って下さいっ!」
「…?あ、どうぞおかまいなく。」

   おかまいなく、だって?
   そんなの、無理に決まっている。

いつも通りの礼儀正しさと、穏やかな口調。
でも、その顔からは感情が抜け落ち、頬には一筋の…涙が滑り落ちた跡。
どう見ても異常事態なのに、山口君自身は落ち着き払っていて、その涙にも気付いていない。
とりあえず温かいものを飲ませて、本当の意味で落ち着きを取り戻してもらわなければ。


「緑茶にほうじ茶、烏龍茶にさんぴん茶…あとは鯛だし茶もありますが、どれがいいです?」

しまった!甘い紅茶か、すぐにお出しできるインスタントコーヒーを買っておけばよかった。
お茶請け…あぁ、今日に限ってお煎餅もポテコもない(ハッピーターンはさっき喰い尽した)。

「黒尾さん専用のおやつ缶に、何かあれば…」

俺がひとりでワタワタしているのを、ただ呆然と眺めていた山口君は、
『黒尾さん』という言葉にビクリと背を跳ね上げ…突然ゴツン!と、床に手と頭をぶつけた。

「すっ…すみません!ウチのツッキーが、お宅の旦那様と…っ!ごめんなさいっ!!!」
「えっ!?ちょっ、何を…山口君、顔を上げて下さい!!」


いきなりの土下座と、大声の謝罪。
床に伏したままガタガタ震え、ごめんなさいを繰り返す山口君を強引に引き上げると、
カラカラに乾いた瞳は、どこも見ていなくて…俺は咄嗟に山口君を抱き締めていた。

「何があったのか、説明をお願いします。」

冷え切った体を温めるように静かに背を撫でながら、わざと事務的な口調で淡々と要求する。
体育会系上下関係を匂わせることで、習慣・反射的に有無を言わせず状況を説明させる。
酷なようだが、感情を失うぐらいの緊急事態には、これが一番…お互いにとって楽な方法だ。

   (この『寒暖差』が、思考力を奪う。)

俺の思惑通り、山口君は慣れ親しんだ『ザ・体育会系』の力学法則に逆らわなかったが、
その動揺は止まらず…俺のシャツの裾を固く握りしめたまま、ゆっくりと状況説明を始めた。


「さっき、珍しく飲みに行ったツッキーが…お宅の旦那様を、『お持ち帰り』して…っ」

あぁ見えて、ツッキーはお酒を飲むと、ガッチガチのガードが消え去り、ゆ~るゆる~に。
アルコールで感情ダダモレ…デレが発動しちゃう、若干残念なタイプのツンデレなんです。
だから、普段は精一杯ツンツンして、外で飲む量は控え目にしていたはずなんですけど…

「黒尾さんと飲むのが、よっぽど楽しかったみたい…前後不覚のデロンデロンです。」

…って、そんな言い訳は不要ですよね。
ツッキーは酔った勢いで黒尾さんを…今まさに部屋に連れ込んで、ドッタンバッタン!です。
俺は、不祥の相方が不貞行為を働くところを目撃しながら、それを放置し逃げてしまった…

「奥様に、何とお詫びしていいか…っ」

   大好きな『イチゴ』だったお二人との再会。
   何かをきっかけに、あやまちが起きるかも?
   こうなるかもしれないって、恐れてたから…
   ツッキーとお二人を…遭わせたくなかった!

「もう一度失恋なんて、したくなかった…っ」


山口君が話し続けている間も、語り尽くした後も、俺は口を挟まず相槌も打たなかった。
その代わりに、山口君が全てを出し切るまで、優しく抱き締めて背中を撫で続けた。

「ぅ…っ、うぅっ…」

しばらくすると、今まで延々と抑え続けてきたであろうものが、か細く喉を震わせ始め、
勢いを付けるように、ポンポンと強めに背を叩くと、堰を切ったように溢れ出してきた。
ごめんなさいごめんなさいと、俺への謝罪を虚ろに続けながら、
身を切るような本音のカケラを、ようやくポソリと呟いた。

「片想いなんて、もう、嫌…っ」


にわかには信じられなかったが、お隣さんは新婚でも何でもなく、未だにただの幼馴染…
いや、少なくとも山口君は月島君に片想いをし続け、二度目?の失恋をしたと思い込み、
今まさに絶望の淵に墜ちる寸前…そのギリギリのところで、俺にしがみ付いているのだろう。

   (なんて、苦しい…恋。)

詳しいことはわからない。ただ、大まかなことは大体把握できた。
泣き疲れ意識を放出しかけている山口君の頬を両手で挟み、強引に上を向かせると、
軽く頬を叩いて起こしてから、俺は朗々と声を張って「全然、違います。」と言い切った。


「ウチの黒尾さんと月島君が?冗談じゃありません。」

先程まで、二人は居酒屋で飲んだくれ。
久々の再会等で、話に花が咲いたご様子…さぞかしアレコレと『語り合った』ことでしょう。
月島君は上機嫌で飲み続け、吐き出し続けた挙句、ベロベロに酔っ払ってしまったため、
お節介王の黒尾さんが肩を貸し、ご自宅のベッドまで送り届け、そこでバタンキュ~。
それ以上でも以下でもない、ただそれだけの話なんですよ。

「ウチの旦那様は、月島君が『お持ち帰り』できるような、お手軽な存在ではありません。
   扱いが非常に難しい、その場でお召し上がり下さい系…『テイクアウト』不可です。」

態度に正比例する図体のデカさと、黒尾さんもかなり足元が覚束無い状態だったせいで、
月島君だけを上手く横たえることができず、事故的に乗り上げて…ドッタンバッタンですよ。

「『ツッキー、抱かれるの下手だな~』的な戯言を、その時にお聞きしたのでは?」
「っ!?は、はい!だから、俺は…っ」

「それは単に、『抱き枕』としての資質を評価したに過ぎません。お気になさらぬよう。」
「…は?抱き…枕???」


それに山口君は、大きな『思い違い』をしていますよ。
もし仮に、ウチの黒尾さんと月島君が、何かのあやまちで不貞行為を働いたとしても、
俺や山口君がそれを謝る理由はない…たとえ夫婦や相方であっても、謝罪は不要です。
悪いのは不貞を働いた側。世間を騒がせようが、働かれた側のパートナーは無関係です。

「ちなみに、不貞行為の共犯者に1万円とか渡しちゃった~みたいなケースですと、
   それはワイドショーが大好きな不倫ネタというよりは、買春…立派に刑法犯ですからね。」
「へぇ~なるほど!何か最近、そんな話を聞いたような気がしますけど…気のせいですね!」


ちょっとした時事ネタに、パっと表情を明るくした(ついツッコミしてしまった)山口君に、
俺も表情と体勢を崩し、頬から両手を離してぐしゃぐしゃになった髪を整えた。

   (よし、もう一押し。あと少し…耐えて。)

じっとこちらを見上げる、つぶらな瞳。
俺の話をしっかり聞こうとするその素直な態度に、俺は再び声を硬化させてまくしたてた。


「先程、山口君は『ウチのツッキーが』と言いましたが、実は未だ山口君のものではない。
   月島君とは、仲良し幼馴染…ただの同居人に過ぎないのに、『ウチの』ですよ。」

え、何ですか?ずっと片想い?二度目の失恋?
自分の気持ちを伝えないままズルズル一緒に居続け、上京&同居しているだけですよね。
そのくせ、独占欲は心の奥底まで沁みついて、思わず『ウチの』と口走っただけでなく、
まるで一生を添い遂げる奥様か、メオト漫才コンビの相方みたいな謝罪っぷり…
いえ、俺への謝罪よりも、結局は自分が失恋したくなかったと、素直に暴露しましたね。
これこそが、山口君の大きな『思い違い』の証拠に、他なりません。

「山口君は一体、月島君の…何なんですか?
   本当は、月島君と…どうなりたいんです?」


まぁ、俺としては、お隣さん達が意気地なしのまま、片想い&失恋オトメ漫才を続けても、
それはそれでネタとして面白いので、全然構いません…どうぞご勝手に。

ただ、月山組がどういうカンケーになろうと、今回みたいな『事故』がもう一度起こったら…
その時は月島君共々、管理不行き届きとして、山口君も同罪扱いにさせてもらいますから。
俺の性格上、謝罪なんて絶対に受け入れないでしょうし、もし仮にそんなことになったら…

「俺は一体、どうなっちゃうんでしょうね?」
「っっっ!!!」

『お隣さん』同士の平和と安寧のためにも、いつまでも桃色片想いにきゅるるん♪と甘えず、
さっさとドン詰まりの現状を自ら打ち破り、旦那様をしっかり繋ぎ止めておいて下さいませ。
惰性に浸って何もせず、月島君をただ見ているだけで、ひとり勝手に劣情を抱き続ける…
一人前に嫉妬したり羨ましく思う前に、まずは自分の腹を括り、自ら動いたらどうですか?

「敵前逃亡は、失恋ですらありません。戦わなければ、負けることもできませんから。」


   山口君なら、きっとできます。
   俺はあなたを、心から応援しています。
   ツラい片想いは、今日で…卒業しましょう!

両手でふんわりと頬を包み込み、おでこにおでこを引っ付けて瞳を閉じ、そっと囁く。
冷静な言葉と、柔らかい手の温もり…この寒暖差に揺さ振られ、山口君から強張りが抜ける。

「…できますね?」
「…はい。頑張り、ます。」

俺の問い掛けに、静かに頷いた山口君。
ここに来た時とは違う種類の『茫然』顔に、俺は精一杯の笑顔でその手を強く引き上げた。

「何だか、催眠術にかかったみたいな…スッキリ?フワフワ?不思議な気分です。
   もしかして赤葦さん、ホントは俺に、催眠術をかけたり…してませんか?」
「まさか。夜中に目が覚めた時…寝起きに精神的ショックを受けたような時には、
   普段よりも『自己暗示』にかかりやすい、という程度のものですよ。」

   そう、これは…自己暗示。
   俺にも、できる…はずだ。

   (ツラい片想いコースには、入学しない!)


「では景気付けに、だし茶漬を一緒に食べましょう。腹が減っては…ですよね?」
「はいっ!ゴチになります!!」

「此度の戦…共に勝利をもぎ取りましょう!」
「えいえいおおおーーー!!」

   …ん?共に?
   それって、どういう…???


山口君が本当の冷静さを取り戻す前に、俺は台所に駆け込み、お湯と自分自身を沸騰させた。

   (今宵が…勝負の刻、ですっ!!)




    →奏愛草子⑫(月山編最終話)へ

    →奏愛草子⑬(クロ赤編最終話)へ




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※催眠状態について →『潜在意識


ドリーマーへ30題 『28.催眠術』

お題は『確かに恋だった』様よりお借り致しました。



2020/06/17   

 

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