ご注意下さい!

この話は、BLかつ性的な表現を含みます。
18歳未満の方、性描写が苦手な方は、 閲覧をお控え下さい。
 (閲覧により不快感を抱かれた場合、当方は責任を負いかねます。)


研磨先生と一緒にオメガバース研究。
最後まで気を抜かずアレが抜けるよう、
気やらアソコを引き締めて…考察です。



    それでもOK!な方  →
コチラをどうぞ。



























































    αβΩ!研磨先生⑩







「いやぁ~、今回は何から何まで…新たな発見の連続だったよな。」
「『暇つぶしネタ』と言っておきながら…鱗が何枚も落ちました。」
「よくもまぁ、こんなに喋り続けましたよね。」
「一番語りまくったの、ツッキーなんだけど。」

時計を見ると、もうすぐ『明日』という時間。
研磨先生が登場したのが、お昼過ぎだったから…
途中の『ご休憩』を挿んで10時間以上、延々語り続けていたのだ。
さすがにもう、クタクタである。


「もう遅ぇし…研磨、泊まってけよ。」

大あくびしながら黒尾が『当たり前』のように言うと、
研磨先生は盛大に背を『ビクリ!』と震わせ、驚愕の表情を見せた。

「え…泊まるって、どこに?」
「どこって…このウチに決まってんだろ。」

「いや、それは…エンリョする。」
「何でだよ?俺らに今更遠慮とか、気持ち悪ぃだろ。」

あ、そうだ。山口…お前が一番研磨と体型が近いから、
コイツに寝間着代わりのジャージか何か、貸してやってくんねぇか?
あとは、新しい歯ブラシの予備…赤葦、どっかにあったよな?
新品のバスタオルもあるし、俺らはもう風呂入ったから、
研磨は好きな時間に、のんびり入っていいからな。

テキパキと『お泊まり』の準備をする黒尾と、指示に従う面々。
だが研磨は、やや大きな声で「帰る!」と言い張った。

「ここに泊まるとか…絶対ヤなんだけど。」
「はぁ?高校時代の合宿みてぇなもんだろ。俺なんかほぼ身内だし。」

「だからイヤだって言ってんの。」
「だーかーらっ!何でそんなイヤがんのか、理由を言えって!」

しつこく食い下がる黒尾に、研磨は思いっきりイラっとして見せ、
じゃあハッキリ言わせてもらうけど!と、無遠慮に言い立てた。


「今日、散々皆で『ステキ』な話をしまくったじゃん?」

それで、何かイイ雰囲気を醸しちゃって…クロなんかデレッデレだし。
あぁ間違えた。考察途中でガマンできなかったんだっけ?まぁいいや。
そんな『新婚』の『身内』が、『つがい』とイチャついてるとこに、
一体どこの誰が、平然と泊まれるっていうんだよ!?
他人ならまだしも、『身内』ってのが超イヤ。生々しさハンパないじゃん。

「ばっ、馬鹿!いくら俺でも、お前が泊まってる時に…なぁ、赤葦!?」
「ご安心下さい。師匠に寝て頂く部屋とは…随分離れていますからね。」

それに、この建物の居住部分内壁には、全て防音パネルが入っています。
仮に俺がたった今から発情期に突入したとしても、聞こえませんよ。

「赤葦さんのフェロモン…防音パネルでガードできるかな?」
「何といっても『放射性』だからね。甚だ怪しいと思うよ。」

誰一人として黒尾のフォローをしない…
誰もが皆、火種をどんどん投げ込んでくる無遠慮さだ。
自分でダダを捏ねておきながら、研磨はちょっと気の毒に感じてしまった。


現実問題として、今から事務所を出たとしても、終電には間に合わない。
タクシー代を出させて強引に帰宅…っていう手もあるけど、
そんな面倒臭いことは、もっと嫌だった。

真剣に悩んでいると、月島達が『次善策』を提案してくれた。

「研磨先生、上が…3階の黒尾さんとこが嫌なら、2階に泊まりますか?」
「僕達は大歓迎ですよ?一緒に考察の『蛇足』等…いかがですか?」

それは正直、心底ありがたい。
『蛇足』を夜通し語り合うとか…めちゃくちゃ魅力的じゃん。
でも、折角『ステキ』な考察をした日の夜に、
コイツらの邪魔をするのは…やっぱり気が引ける。

「それなら師匠、ウチで『蛇足語り』でもいいのでは?」
「同じ部屋で語り合うなら、さすがに『安全』だしな。」

あぁ、コイツらの邪魔をするのは…それはそれで面白そうだ。
ほんのちょっとだけ、赤葦のフェロモンとやらも…気になるし。
(怖いもの見たさ、ってやつだ。)

尚も俺が悩んでいると、4人は『第三の案』を出した。
次のうち、どちらかを選べ…と。


①2階の月島・山口宅に宿泊し、
  『発情期の形態』についての『蛇足(クロ赤)』を妄想する
②3階の黒尾・赤葦宅に宿泊し、
  『つがいの確定方法』に関する『蛇足(月山)』を妄想する


「これなら、どっちに泊まっても『他人事』として楽しめるぞ?」
「どちらも、きちんと考察できなかった『わくわくネタ』です。」
「というよりも、『オトナの時間』限定の考察ネタですね。」
「『ここまで!』ってラインを決めるの、難しいんだよね~」

あれだけ『↓方向』のネタを考察しておきながら、
いけしゃあしゃあと「学術的な研究ですから。」
「アソコまではセーフですよね?」って…何ソレ。
そんな都合のイイ解釈…最高じゃんか。
コイツらが『酒屋談義』を止められない理由…わかったかも。


俺はもう少しだけ悩んだ振りをして、
どちらも『真エンディング確定』の選択肢を選んだ。

「じゃあ、俺は今晩…」


  →①月山と一緒にクロ赤妄想

  →②クロ赤と一緒に月山妄想




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2017/05/11

 

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