※赤葦作『ミニシアター(抜粋)』の続き。



    空室襲着①







真っ直ぐに敷かれた石畳で区画整理された、美しい街並み。
古い建物に隣り合う近代的なビルも、街の雰囲気に調和する意匠が施され、
新旧が違和感なく融合…その時代を超えた統一感が、心身に安定をもたらす。

夕焼けから宵闇に変わりつつある空が、街のレトロな雰囲気を更に引き立てる。
仕事帰りにこの道をのんびり歩くと、何だか時間の流れに逆らっているような…
ノスタルジー?追憶?といった懐古的な空気感が、僕は気に入っている。


文明開化の頃から変わらないように見える、歴史ある街並みだが、
自分が通い始めてからたった数年の間にも、少しずつ変化を続けている。
古い建物が解体され、新しいお店が開店し、季節の花々が移ろっていく…
それなのに、『街』としての動的平衡がきちんと保たれているのだ。

大学進学で上京し、学生時代も就職してからも、同じ沿線の街に住んでいるが、
そんな新参者の僕も、長い人生をこの街で過ごしていく内に、街の一部となる…
『僕』という構成要素が加わっても、この『街』全体の姿は、変わらない。

   変わり続けるものの集合体。
   でもその全体は変わらない。

まるで…そう、生物の体のようだ。
僕の体を構成する細胞は、日々生まれ、死に続けているのに、
その集合体である生物の大枠は、ほとんど変わらない…『僕』のままだ。


実家を出て上京しても、僕を取り巻く環境はさほど変化しなかった。
僕を構成する体の大枠が平衡を保つように、内面の変化も誤差の範囲内…
僕を中心とする人間関係の大枠が、大して変わっていないのだ。

元々、交友関係も広くないし、社交性という言葉とも無縁だ。
ごくごく狭い範囲で、お互いに心地好いと感じる『適度な距離感』を保つ…
『僕』という動的平衡が壊れないよう、『付かず離れず』を徹底している。

…つもりだった。


高校時代のほんの短い間だけ、多少お世話になった『顔見知り』の人達…
その内の数人と、何となく偶然の縁が続き、年々その縁が深く濃くなっている。
何の因果かはわからないが、居心地の悪い相手ではないことは、幸いだ。

身内以外の人と、こんな関係を築けるようになるとは…驚きである。
平衡が保たれる範囲内で、僕も少しは成長しているということだろうか。
週に2,3度顔を合わせ、お酒を飲みながら他愛ないお喋りをする数時間が、
僕にとって紛れもなく『リラックス』となっているなんて…信じられない。

『僕』という枠を壊さない範囲で、まぁそんなちょっとした変化は…困らない。
むしろ、向こうが一方的に僕の世話を焼きまくってくれてるだけで、
僕としては、そこそこ助かっているというか…悪くはないかな、と思っている。


問題は…そっちじゃない。
共に上京し、当然のように共に暮らしている…ほとんど身内の存在。
『僕』の世界を構成する『中核』との関係性に、変化の兆しが見えることだ。

『兆し』…どころの騒ぎではない。
無意識とは言え(余計に悪い)、僕がしでかしたであろう『一大事』により、
『僕』自身と…『僕達』の大枠が、大きく変わってしまいそうなのだ。


先日、部活の後輩達がめでたく全国大会出場を決め、その壮行会が行われた。
こうした『おめでたい出来事』にかこつけて、必ず寄付を要請(強制)される。
自分達も先輩方に大変お世話になってきたこともあり、文句は一切言えないが、
どうしてわざわざ『会』を開く必要があるのか…全く以って理解不能だ。

寄付金の振込先をお教えください、と申し出ようとしたのだが、
「お前らの貴重な経験を伝えてやってくれ。」「たまには顔を見せろ。」等々…
「遠慮致します。」という返事など、体育会系には存在しないため、
壮行会(という名のタカリと飲み会)のためだけに、僕達はわざわざ帰省した。

「僕達の帰省の交通費×2人分も寄付にした方が、絶対に良いと思うけど。」
「それはまぁ…でも、こんな機会でもないと、なかなか帰省もできないじゃん。
   それに、皆にも会えるから、俺はすっごい楽しみだよ~♪」

勿論、総合的かつ合理的に判断すれば、『旅費込みで寄付』が正しいと思うよ!
本心では、俺もその説に全面的に賛成だからね~!!
…と、一緒に帰省した元チームメイト(兼同居人の幼馴染)が断言したため、
僕はそのナイスフォローに一応満足し、幼馴染の顔を立てるつもりで帰省した。


『僕』と社会の窓口…人間関係の中核となるのが、この同居中の幼馴染だ。
別に『生まれた時からずっと一緒』というわけでもなく、
小学校中学年ぐらい?からの、ズルズルした腐れ縁…と言えばそれまでだが、
その年頃はちょうど、人格がようやく形成される時期に相当するため、
『僕』を構成するモノの大部分を、この幼馴染と共有しながら成長してきた。

さすがに大学も学部も違ったが、近場…
共に上京し共同生活を営むことに、自分達も親兄弟も、何ら違和感を覚えず、
そうすることが『当たり前』だと思い込み…今に至っている。


そんな僕達の状態が、実は『当たり前』じゃないと気付いたのが、
壮行会の翌朝…僕がやらかしてしまったらしい『一大事』の後である。

「いくら幼馴染でも…お二人はちょっと『異常』だと思いますが。」
「俺にも幼馴染がいるが…お前らほどの『近さ』は有り得ねぇよ。」

唯一の近しい外野からは、常々そう言われていたが、全くピンときてなかった。
何がどう異常なのか…それすらも、実はあまりわかっていない(今も)。
世間様とは多少ズれていても、僕達と家族がいいなら、問題ないじゃないか。

そう達観していたのだが…
さすがにヤってしまったと思われる『一大事』は、『有り得ない』し『異常』…
相手が幼馴染だろうとなかろうと、法的にも人道的にも完全アウトだ。
それに、 どう考えたって…たとえ泥酔して意思薄弱な状態だったとしても、
幼馴染とアレやらソレやら…(中略)…なんて、おいそれとヤれるもんじゃない。


実家の部屋で目覚めると、幼馴染と二人揃って…真っ裸で同衾。
しかも、今まで経験したことのないような『イイ雰囲気』も漂っているし、
幼馴染の様子も、僕自身が幼馴染を『見る目』も、何だか激変している…
記憶のない内に、『僕』を構成する世界の中心が、大変革を起こしていたのだ。

長年一緒に居る幼馴染の寝顔を、『可愛い』と思ってしまうなんて。
ちょっとした仕種に、激しい動悸を…急性不整脈を起こしてしまうなんて。
どう考えても…有り得ない異常事態じゃないか。

元々『変化』を厭い、メンタルも脆弱な僕は、この事態に大混乱した。
どうしていいか全くわからない、未経験のエラー発生に、僕の思考は緊急停止…
幼馴染が風呂に入っている間に、衝動的に実家から逃走してしまった。
更には、一人で帰京した挙句、自宅に帰宅しないまま…今に至る。


経緯を自分で振り返ってみると、僕がしていることは…サイテーの一言だ。
酔ってヤり逃げして、3日も帰宅せず連絡も取らないなど、人として大問題だ。
相手が幼馴染だからと言って…だからこそ、許される話ではない。

最初の内は、記憶が戻るまでの時間稼ぎのつもりだったが…
3日経っても戻る気配がなく、自宅に戻る機会も勇気も失われてしまった。
今更「覚えてないんだ、ゴメン。」等と言えるわけもなく、帰るに帰れず…


どん詰まり状態の僕にとって、唯一残っている手段は…
身内以外で近しい『専門家』の人達に、世話を焼いて貰うことだった。

それしかもう…思い付かなかった。




********************




名称の付いた大通りに面した、レンガ調のタイルが貼られたビル…
その裏口へ続く脇の路地にも、慎ましいながらも石畳が敷かれていて、
僕はなるべく靴音が響かないように、やや忍び足で路地へと歩を進めた。

大通り沿いの重厚な表口にある、各階テナントが記された銅板プレートには、
ここが観光地ではなく官庁街だということを示す、法律系事務所名が並ぶが…
通い慣れた目的地は、そこに記されている『上』ではない。

路地の奥にある裏口…そこから暗い階段を降りた『下』にあるビルの地階が、
知る人ぞ知る癒しスポットであり、僕が足繁く通い詰めている場所だ。


『chat et hibou』

裏口の扉に掛かった小さな木札には、目的地の名前が彫られている。
長年この街にひっそり存在する、隠れ家的なバー…だそうだが、
一年程前から店を任されているマスター達の影響で、『隠れ家感』が激増した。

正確に言うと、増えたのはアングラ感…シックな雰囲気に妙な色気が加算され、
なおかつ特殊な『サブ』業務が引き寄せる客達が、その色を濃縮していた。


「アングラ?当たり前じゃないですか。ここは…『地階』ですからね。」
「おいおい、仮にもここは法務事務所…人聞き悪い言い方はやめろよ。」

…と、マスター達は色気の欠片もないことを言っていたが、
バー兼法務事務所だなんて業態…アングラ以外の何物でもないじゃないか。

そんなアブナイ店に、何故足繁く通っているかと言えば、答えは至って単純。
僕の幼馴染が、ここの従業員だから…ただそれだけの理由である。


バー兼法務事務所のオーナー(ビル所有者でもある)から、
その類稀な才能(体質)を見込まれ、三顧の礼を以って迎え入れられた幼馴染は、
日中は『上』の法務事務所で働き、陽が沈んでからは『下』のバーで…
『特別顧問』という厚遇と、尊崇の念を一身に受けつつ、グラスを磨いている。

週に何度か、仕事帰りに気が向いた時、僕はこのバーに顔を出している。
マスター達とのんびりお酒を傾け、歓談を愉しみつつ、
幼馴染の仕事が終わるのを待って、一緒に帰宅する…という日々を送っている。

そんな僕は、マスター達からも他の常連さん達からも、客扱いされていない。
『特別顧問』を待っているだけの僕を、皆は一体どう思ってるのだろうか。
聞きたい気持ち半分、あまり聞きたくない…聞かない方がいい気もする。


普段は2日とあけずこの扉を潜っていたが、帰省と逃亡により…一週間ぶりだ。
毎週木曜は幼馴染が『お休み』の日だから、木曜に来たことはなかったけど、
今日はその『お休み』を狙っての来店…後ろめたさに足が重くなる。

機械室や用具室の扉が並ぶ、薄暗い廊下の隅に、ランタンが置かれたドア。
その鋼鉄製の重いドアに、しっかり体重をかけてゆっくりと押し開くと、
鳥の巣型の木製ドアベルが、いつもより大きな音を立て…少し鼓動が跳ねた。


「おやおや…いらっしゃい。」
「珍しく…久しぶり、だな。」

店内には、マスター達以外は誰もいなかった。平日の夕方は、こんなものだ。
カウンターの一番奥…L字の底辺に1席だけある、僕の『特等席』へ向かう。

スーツの上着を背面のフックに引っ掛けている内に、温かいおしぼりが置かれ、
ネクタイを緩めた手をカウンターに乗せた瞬間、冷たい水のグラスが出てくる。

相変わらず…凄い観察力とタイミング。
優秀な参謀は、接客業でもその才を遺憾無く発揮しているようだ。
いつも通りの洗練された動きに、ふっと肩の力が抜けてくる。


「どうやら今日は…『いらっしゃい』で正解のようですね。」
「珍しく『お客さん』として…いや、今回が初めてだよな。」

まだ何も言っていないのに、マスター達はアッサリと見抜いてしまった。
あまりに聡い2人に、抜きかけた肩の力が、再度入りそうになったが…
余計な力みを入れる間も無く、目の前に2枚のコースターが並べられた。


コースターには、それぞれ二種類の動物のシルエットが描かれている。

   『chat ou hibou?』

『chat』か、それとも『hibou』か?
このやり取りを自分が『お客さん』として見るのは…初めてだ。
僕も遂に『お客さん』になってしまったという後悔?と共に、
やっと僕も…という、ちょっとした感動を覚えつつ、1枚を手に取った。

「『chat』の方で…お願いします。」


この店の名前は、『chat et hibou』…
閑談(chat)と誹謗(hibou)だなんて、下世話な話ばかり…と茶化しているが、
本当は仏語…『猫と梟』という意味で、2人のマスターを表しているだけだ。

「猫カフェも梟カフェも、大人気の癒し系スポットだよね~」
「カフェならね。ここはアングラなバーだし、むしろイヤラシ系でしょ。」

それは言わないお約束!と笑っていた幼馴染は、『猫』でも『梟』でもあり、
アングラなバーの中で、唯一と言っていい癒し系の存在でもある。
…これは僕の独断と偏見というわけではなく、常連達の共通認識だ。


「奥…行くか?」
「いえ、ここで…結構です。」

『猫』はバーの奥にある『寝床』に視線を送ったが、僕はそれを断った。
自分も一緒に居た方がいい…それを敏感に察した賢い梟は、
L字の角を挟んだ場所にもう一つグラスを置き、猫がそこに悠然と座った。

hibou…バーのマスターが、梟。
こちらを選ぶと、男女を問わず惑わせる淫美な梟が、お相手をしてくれる。
マスターから滲み出る、妙な色香に惹き寄せられた人達が、旨い酒を楽しむ…
それが、バーの『表向き』の姿だ。

そして、もう一つの姿が、chat…猫。
『上』の事務所では扱えないような、アングラな依頼や事件を担当している。
猫も日中は『上』で働いている(幼馴染の上司だ)が、
夜は『下』…梟の巣穴に隠れ、難事件がやって来るのを待ち構えている。

このバーは、場所も分かりにくいことから、ふらりと立ち寄る人は皆無だ。
大抵が『上』や元顧客からの紹介…chatを頼って来る、『訳あり』な人達。
そして事件解決後は、ここの居心地に酔ってしまい…hibouの虜となる。


僕は、そのどちらでもない。
『奥』で秘密裡に話す程でもないし、しばらく酒は控えたい。
ただ、その…雑談以上仕事未満?ちょっとしたマジな話というか…

「で…依頼内容は?」
「しばらく…泊めて下さい。」

単刀直入に結論だけを言うと、猫ではなく梟の方から淡々と答えが返ってきた。

「朝食はご飯と味噌汁。料理の他、掃除洗濯等の家事全般を引き受け、
  なおかつ『夜』の方も毎晩『御奉仕』して頂けるなら…歓迎しますよ。」
「僕は公的機関の職員ですから、『夜』は…ココで堂々と『バイト』不可です。
  それ以前に、今日のような『お休み』以外は…ココに顔を出せませんから。」

今のやり取りだけで、僕と幼馴染の間に『やんごとなき事情』が発生し、
コースターで『chatの家』を宿泊先に指定したことを、マスター達は察した。


「おや残念。長年連れ添った幼馴染が逃げ出すような『アレ』等を、
   俺も是非、自分のカラダで体験してみたいと思っていたんですが…」
「いや、逃げたのは僕の方…」

キッチリ訂正を入れた瞬間…僕は罠に嵌ったことに気付いた。
梟と猫が、それはそれはイヤラシイ笑みで…音が出るほどニヤついている。

「へぇ~、ナニやらかしたんです?」
「で、お前さんは逃亡中か。ほぅ~」

僕がこれ以上逃げられないように、猫にガッチリ肩を組まれ、
梟からは「さぁお吐きなさい♪」とばかりに、カウンター越しに頬をふにふに…
自分の失態と、容赦ないイジりに居たたまれなくなった僕は、
結局…『いつも通りの僕達』に戻らざるを得なくなった。


「せ…せっかく僕が延々と、シックでオトナな演出をしてきたのに…!」

レトロで美しい街の地下。
ビルと歴史の陰に紛れた秘密のバーに、今日も闇を抱えた依頼人が訪れる…
そんな『懐古調酒屋談義~猫梟探偵事務所編』っぽい雰囲気を、
この僕が精一杯演じながら、醸してみたというのに…!!

「それ…最高です!」
「よし…採用だっ!」

それですよ、それ!俺が長年求め続けていたのは、まさにそういう雰囲気です!
ホントはただ単に『上』から押し付けられる厄介な仕事を片付けるだけ…
体のいい『便利屋』として、軽~く使われてるだけなんですけど、
そういう新本格ミステリみたいなノリにしてくれれば、俄然ヤる気が出ますよ。

ったく、いつもいつもクソ面倒な仕事ばっかり『下』に投げてきやがって…
でもまぁ、マジで『探偵事務所』って名乗らせてくれるんなら、話は別だよな。
よしっ!こうしよう…俺んトコに泊めてやる代わりに、お前が交渉してくれよ。
猫探偵&梟助手をヤらせろって…オーナーと『上』に直談判してくれ!

「いやこれ…本気で頼むわ。」
「俺も憧れの探偵助手に…♪」

バシバシと僕の背中を叩き、むぎゅむぎゅと頬を揉みしだく、猫と梟。
これじゃあ、どっちが『依頼人』だかわからない…雰囲気も台無しだ。


「オーナーと『上』が…父さんと兄ちゃんが、聞くわけないでしょ。」

自分達は正々堂々と『街の名士』として『表』の仕事をこなしながら、
公的機関に送り込んだ実の息子(弟)に、『裏』の仕事を手伝わせる…
一番危険でアングラなコトを身内にヤらせる人達が、今更聞くわけもない。

しかも、息子どころか、息子が世話になっている先輩方までコキ使うとは。
我が父と兄ながら、本当に容赦なく…恐ろしい存在である。

そう、僕はこのバーの『お客さん』ではなく…『関係者』の一人。
表向きは副業(バイト)不可な身分の為、幼馴染のような『従業員』ではないが、
この街を『陰』から支える組織に情報を流す、いわば『協力者』なのだ。

だから、『お客さん』としてこの店を訪れるのは、今日が初めてだった。
ココに頼むということは、父と兄に筒抜けになるリスクがある…本来であれば。
だが、きっと『猫』と『梟』は、僕を助けてくれるんじゃないかという、
『期待』よりも『確信』に近いものが、僕にはあった。


「そんなオーナーと『上』が溺愛していらっしゃる、我らが『特別顧問』殿…」
「そいつに『一大事』があったと知られたら…探偵事務所どころじゃねぇな。」

とは言え、あなただって一応は可愛い次男坊(弟)でしょうから、
余程のことがない限りは…単なる痴話喧嘩程度なら、大丈夫だと思いますけど。
それでも、あの人達は『特別顧問』の味方しかしないでしょうが。

「問題は、単なる痴話喧嘩でない場合…本気で泣かせちゃったケースです。」
「もし俺らがお前の味方についたと知られたら、俺らごと消されちまうな…」

例えば、酔った勢いで無理矢理ヤっちまった挙句、アレと共に記憶もトばし、
ビビって逃げてるようなケースは…真相がどうあれ、知られたら即『極刑』だ。
そうなるより先に、上手いことカタを付けなきゃならねぇってワケだよな。


「まぁ、その前に俺らからミッチリ…」
「お仕置き…させて頂きましょうか。」





- ②へGO! -





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それは甘い20題 『01.鼓動』

お題は『確かに恋だった』様よりお借り致しました。


2017/10/01   

 

NOVELS