拍手小咄 (その3)







山 : 「先日UPした某作でも触れたけど…略語って難しいね~」
月 : 「学生時代に、『CEO』は何の略か?という問題が出て…」
黒 : 「あぁ、大企業の社長的な、『オエライサン』の肩書か。」
赤 : 「確か、横文字は苦手…何と答えたんですか?」
   
山 : 「『ちょっと(C)エロい(E)オッサン(O)』…です!」
黒 : 「…多分、間違っちゃいねぇな。」
月 : 「バツを付けられたのが納得いかず、教師に抗議しました。
   『何故これが間違いだと言い切れるのですか?』…と。」
赤 : 「そう言われると、先生もさぞや困ったでしょうね…」
月 : 「『ちょっと』とも言い切れないだろ?と返されました。
   あぁ、成程!と…引き下がらずを得ませんでした。」
黒 : 「その先生とは、すっげぇ仲良くなれそうな気がするな。」
   
山 : 「略語に関する面白い話を、最近もう一つ聞いたんですよ!
   『BLS』『AF』…何に関する略語だと思いますか!?」
月 : 「しししっ質問!山口、ひ…ヒント、貰える?」
山 : 「う~ん…俺は『ABC』って習ったかな?」
黒 : 「おおおっ、俺も質問だ!それ…どこで習ったんだっ!?」
山 : 「『ABC』は高校で、『BLS』『AF』は…自動車学校?警察?
   話を教えてくれた人は、運転免許更新時に聞いたって。」
赤 : 「俺はわかりましたよ。『ABC』には、俺にも苦い思い出が…
   体育館に全校男子生徒が集められて…保健の授業です。」
黒 : 「ちょっとタイムだっ!!梟谷じゃあ、そんなステキな…
   じゃなくて、『苦い思い出』って何だよっ!!?」
月 : 「『ABC』は何の略か?では…赤葦。」
赤 : 「出席番号順に並んでいたため、教師の目の前だった俺が…
   こういう時、一番前はとにかく指名されやすいんですよ。」
山 : 「俺はいつも一番後ろ…絶対当てられなかったですよ~
   それで、赤葦さんは何と答えたんですっ!?」
赤 : 「『ここで実践いたしましょうか?』…と。
   全員が固唾を飲んで見守る中、俺は横たわるアキラ君の…」
山 : 「顎を引き寄せそっと口付け、おもむろに胸に手を…ですね?」
黒 : 「あ…アキラぁぁぁぁぁっ!!!何て羨まし…いや違うっ!」
月 : 「さすが梟谷学園…まさか『ABC』を実践で教えるとは…
   堂々とやってのけた赤葦さんも、さすがですね。」
山 : 「やだなツッキー。烏野だって、実践でヤったじゃん。
   相手は…鼻筋が通った、厚い胸板の…ヒカル君だったかな?」
月 : 「はぁっ!!?そ、そんなステキな授業なんて…あっ!
   なるほど!僕にもわかったよ。確かに…『実践』したね。」
黒 : 「俺はそんなの…教えて貰った覚えなんかねぇぞっ!?」
赤 : 「だとしたら、黒尾さんの『保健』は赤点ですね。」
山 : 「正解は、『気道確保(Airway)』『人工呼吸(Breathing)』
  『心臓マッサージ(Circulation)』…心肺蘇生法でした!」
月 : 「最近はこれに『AEDによる除細動(Defibrillation)』を加え、
  『ABCD』になってるみたいですね。」
黒 : 「なんだよ…すっげぇビビビっとキた…俺の心臓が止まるわっ!」
   
山 : 「で、話を元に戻すと…免許更新時の講習で当てられた人が、
『BLS』『AF』のことを、『ボーイズラブ、そして…』って。」
赤 : 「担当の警察官の方は…完全な『指名ミス』でしたね。」
山 : 「回答を遮って、『一次救命処置(Basic Life Support)ですね!』
   …って、何事もなかったかのように講義を続けたって。」
赤 : 「一緒に受講した人達は、笑うのを必死に耐えたんでしょうね。」
月 : 「よりによって、『BL』のあとに『AF』ですからね…」
黒 : 「『AF』…あ、atrial fibrillation…心房細動か!焦るわっ!」
   
月 : 「それにしても、英語の略語…同じ文字の並びでも、
   業界によって全然違うものを表すことが、多々ありますよね。」
黒 : 「確かにな。例えば、さっきの『BL』だって…
   法律系の俺は、いの一番に『船荷証券(Bill of Lading)』だ。」
赤 : 「建築系の俺だと…『線状吹出口(Breeze Line)』ですね。
   ちなみに、『BLS』は吹出口が一本…SはシングルのSです。」
月 : 「経理系の僕は、『ブラックリスト(Black List)』になりますね。
   船荷証券も線状吹出口も、ほとんど耳馴染みがないですよ。」
山 : 「俺は…横浜市営地下鉄『ブルーライン(Blue Line)』かな。
  『BL』と『センター』で交わるのが、『GL』なんだよね~」
赤 : 「それは実にステキですね。上手く乗りこなしたいものです。」
黒 : 「『グリーンライン(Green Line)』だって、ちゃんと言えよっ!
   あと、『センター』ってのは…そのまんまか。」
月 : 「『センター北』『センター南』の両駅で、乗換可能です。」
   
山 : 「これがもし、『センター凸』と…」
黒 : 「ばっ、馬鹿っ!!山口、それ以上は…言うなよっ!!」
赤 : 「では、『月山+クロ赤』は『BL』が2本なんで、
  『BLD』…『BLがダブル』、ということになりますね。」
月 : 「別解は、『月島氏』『山口氏』『黒尾氏』『赤葦氏』の4本…」
黒 : 「こらーーーっ!ツッキーも、それ以上言うなっ!」
赤 : 「こちらは、センターでの『相互乗入れ』は行っておりません。」
山 : 「ちなみに、『環状線』でもありませんよ~」
黒 : 「当たり前だっ!!ったく、好き放題言いやがって…
   お前ら3人共、『BL(ブラックリスト)』入りするぞっ!?」
赤 : 「それなら、黒尾さん抜き…3人で『BL』しましょうか。」
月 : 「僕達トリプルで『BLT』…美味しそうな『サンド』の完成です。」
山 : 「あ、俺…トマト苦手だから、『T』は卵がいいな~」
赤 : 「それよりも、誰が『真ん中』になるかを決めませんか?」
黒 : 「赤葦お前もかっ!?頼むから…少しは俺の言うこと聞けよ…」
   
黒 : 「…ったく、こないだから思ってたんだが、この座談会でお前ら、
   俺に『BL(Barrage Lot)』…集中砲火たくさん、だよな…」
山 : 「きっとそれは…俺達が『BL(Black Love)』、つまり…」
赤 : 「『黒尾さん大好き♪』だから、でしょうね。」
黒 : 「…そ、そうか?い、いやいやいや、騙されねぇぞっ!」
月 : 「いいじゃないですか。僕達は『酒屋談義』の仲間なんですよ?
  『BL(Beloved Liquor)』…最愛のお酒と共に…」
山 : 「『BL(Bright Laugh)』…明るく笑うっ!!」
赤 : 「そして『BL(Bare Lust)』…裸で色情、ですよね?」
黒 : 「お、上手いなっ!!まぁ今回は…これで良しとするか!」
   
  - BL(無事にラスト?) -




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※2017/01/25~2017/02/27まで設置

※先日UPした某作 →『猫心梟心』(CEROに関して)
※CEO →Chief Executive Officer(最高経営責任者)
※教師との『CEO』対決及び『ABC』の苦い思い出 →実話。
※免許更新時の『BLS』『AF』 →実話とのこと。
※船荷証券 →貿易で必要な書類。船の貨物を受け取る時の証明書。
※線状吹出口 →温度・湿度等を調整した空気を放出する空調設備。
   吹出ラインの本数によって、BLS、BLD、BLT(3本)…
   4本の場合は、BLK(カルテット)という型番で表記されます。
※BLT →通常は『ベーコン・レタス・トマト』のサンドイッチ。
   トマト苦手な方は『BL』でどうぞ。
※ちなみに、建築系で『GL』はGrand Level…地面の高さです。



2017/02/27 拍手ページより移設

 

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